Grimm Spanky

男女カップルの天才ミュージシャンは数多くいる。ポップミュージックではMy Little Lovers、Phys、ちょっとマイノリティーなところではゴスロリテクノのOral Vampire。にしてもGrimm Spankyは天才だ。今この時期が特に天才。
このひと等のよいところはかつての「はっぴぃえんど」同様に歌詞に全く意味がないところである。歌詞の肌さわりは何となくパンキッシュで反社会的犯行と思わせつつよくよく聞けば学級委員長のような善良ぶり。イタリア人みたいな巻き舌の唄い方ちょっと悪ぶれた感じを与えるが中身は全く悪くもなんともない。彼らの曲はインストロメンタルであり歌詞がないのである。Grimm Spankyの歌詞に感動している諸君、あなたは完全に騙されています。彼らは湿ったゴミみたいな連中を軽蔑しているわけでも叱咤しているわけでもない。アンドレ・ブルトンのごとく適当にそれっぽい言葉を並べて楽しんでいるのである。
ほんとかっこいいなぁ。彼ら。
ヴォーカルの松尾レミはとってもセクシーでチャーミングだが、私の私見ではイモ娘である。このロック・ソウル・ジャズ・フォーク…(なんでもいいや)を奏でるこのパワーと歌唱力の裏側はイモ娘というのがすごいいいです。ほんとに私は彼女のファンです。
実際世間の男どもの童貞はモデルライクな女性を好む。しかし既婚の子持ちの足の根を生やしたリアルな男性は松尾レミのようなイモ娘を好むのである。「松尾レミ!最高!」。激ヤセの糞モデルになど興味がないのである。彼女は今という人生の一回生に生を宿し最高の音楽をつくる。数年後には3人の子供を産み、おっかさんになるのだ。
ギターの亀本寛貴もいいです。イモ娘と同様に彼は、全く音楽に精通していない。音楽オタクでも音楽評論家でも音楽マニアでも音楽ギークでもない。好きなアーティストでもっともらしく格好つけてがんばって言っているのが「レディオ・ヘッド」ある。しかし彼がほんとに愛してやまないのはジミ・ヘンドリクスではなくジミー・ページだ。絶対に。ちょっと音痴なギターのチョーキングがイモ娘とドッキングするとき、なんとも言えない異様な音楽を作り出す。